新潟生命歯学部 学生クロストーク 特別編
歯科を学ぶ学生たちの
REAL VOICE をお届け!!
「歯科医師」になるためには、大学の歯学部に入学して最低6年間学び、国家試験に合格する必要があります。でも、「大学での歯科の学び」といっても、入学前はぴんときませんよね? そこで今回は、日本歯科大学新潟生命歯学部で学ぶ4人の学生さんに、大学生活のこと、勉強のこと、友達のこと、先生のこと、いろいろ語り合ってもらいました。リアルな「歯学部生」の今とこれからの展望、学年ごとの学びの違いやそれぞれの夢など、盛りだくさんの内容です!
「皆さん、入学前はどんなことが不安でしたか?」
――皆さんは今、日本歯科大学新潟生命歯学部のそれぞれの学年で勉強をされていますが、入学前はこの大学にどんな印象を持っていましたか?
福嶋:オープンキャンパスのときに来たのが最初でした。新潟は自分の地元の山形と気候がほぼ同じなので、住みやすそうだな、勉強しやすそうだなという印象でした。両親が薬剤師で、従兄弟が通っているということと、地元から近いということもあり、この大学を選びました。
笹原:僕は父が歯科医師でこの大学の出身なので、ここを選びました。入学前に父からいろいろ話を聞いていたので、安心して大学選びができたと思います。
――笹原さんのように「親が歯科医師だから歯科の道を選ぶ」そういう方もたくさんいると思います。笹原さんはずっと前から歯科医師になろうと決めていたのですか?
笹原:姉がいるんですけど、姉は歯科とは違う道を選んだんです。それで、「だったら自分がなろうかな」って。
稲葉:私も父が歯科医師で、兄も歯学部に進学しているんです。親から「歯科医師になれ」とは言われていなかったんですけど、歯科がやっぱり自分にとっていちばん身近な職業だったので、この道を選びました。
参宮:私の場合は家族が歯科医師ということではないんですけど、幼い頃から医療従事者になりたいと思っていて、歯科医師を目指すことにしました。女性には結婚や出産があるので、資格を持っていた方がいいと考えたんです。
――皆さん、歯科を目指そうとはっきり決めたのはいつ頃でしたか?
稲葉:私が決めたのは高校3年生になってから。それまではあまり「何かになりたい」とは考えいてなかったですね。
福嶋:僕も高3の夏前くらいでした。
――入学前に不安だったことは?
参宮:「実習にちゃんとついていけるか……」とか、「自分が歯科医師に向いているのかな……」とか不安はありました。今は1年生なので歯科の実習はまだないんですけど、「早期臨床実習」という実習があって、それは楽しかったですね。
笹原:僕は「友達ができるかな……」というのがいちばんの不安でしたね。あと、これは学校のことではないんですけど、新潟がこんなに都会だと思っていなかったので、新潟に来てまずそのことに驚きました(笑)
――実際に入学してみて、どうでしたか?
笹原:友達はたくさんできました。
福嶋:最初は友達ができるか不安だけど、いつのまにか、自然にできてなかった?
稲葉:そうですよね。なんか、いつのまにか友達できてますよね(笑)
忙しい放課後の勉強中、4人の学生さんに集まってもらって、大学生活や歯科の学びの楽しさ、難しさについて率直に語ってもらいました。
「本格的な歯の勉強は2年生から! 人体や歯科の材料について学ぶ。」
――歯科の学びをはじめて、好きな授業や特に興味を持った授業などはありましたか?
稲葉:2年生の前期に「口腔解剖学」っていう授業があるんですけど、そこで異常歯っていう、あんまり見たことのないような珍しい歯を見て「面白いな」と思いましたね。あと1年生のときの「ファンダメンタルスキル実習」も好きでした。
福嶋:歯を削る道具に最初に触れるのってその授業じゃない?
稲葉:そうですね。歯科に関する器具とか、「触って体験してみよう」みたいな授業です。
参宮:私が好きなのは「心理学」ですね。専門の先生が来てくれて、性格診断みたいなのをするんです。すごく興味深いです。
――参宮さんは今、1年生ですよね。歯について詳しく学ぶ授業はいつからですか?
参宮:2年生からです。1年生の授業は一般教育が中心ですね。
――高校までの勉強とは違って、歯の学びについてはスタートラインがみんな一緒です。2年生の笹原さんは今どんなことを勉強していますか?
笹原:今は歯科の基礎の部分を学んでいるところです。歯科で使う材料の性状とか、人体のつくりとか。僕は「口腔組織学」っていう授業が好きです。どうやって歯ができていくかを学びます。
――3年生の稲葉さんはどうですか?
稲葉:2年生までは基礎の組織学とか生理学を勉強していたんですけど、3年生になってからは、臨床科目の「保存修復学」とか「歯内療法学」とか、治療に関することを勉強します。歯科医師としての今後につながる大事な授業ばっかりですね。
――歯について学びが深まっていくわけですね。
稲葉:私の場合、1、2年生のときよりも授業の内容にすごく興味があって、勉強がけっこうはかどっています。
――ちなみに、毎日どのくらい勉強するんですか?
稲葉:授業が終わってから放課後も教室に残って、だいたい2時間から3時間自習しますね。学校から帰るのは夜の7時くらいです。それからご飯を作って食べて寝る、という毎日です。
――遅くまで頑張って大変ですね。
稲葉:いえ、そうでもないですよ(笑)
――今まででいちばん苦労したことは?
稲葉:やっぱり試験勉強ですね。食べる時間と寝る時間以外はずっと勉強しました。どちらかというと詰め込み型のタイプなので。
福嶋:試験勉強は大変だと思いますね。あと、コロナ禍のときは学校に来れなかったので、ウェブ授業で毎回課題が出てその提出が大変でしたが、今はそうでもないのかもしれません。
――福嶋さんは5年生ですけど、今はどんなことが中心になっていますか?
福嶋:5年生は基本的に、平日は毎日病院に通って「病院実習」です。先生が実際の患者さんに治療するのを補助したり、患者さんによっては学生が治療をさせてもらえたりもします。
――病院実習ならではの楽しみはありますか?
福嶋:普段講義を担当していない先生方とか、年齢の近い若手の先生方には病院じゃないと会えなかったりするので、そういう先生の皆さんとお話できるのは新鮮で楽しいです。
稲葉海希さん|日本歯科大学新潟生命歯学部 4年(インタビュー時:3年)|秋田県出身(秋田北高等学校)|サッカー部所属
「日本歯科大学新潟生命歯学部は、個性的な先生がいっぱいいます!」
――ところで皆さん、好きな先生はいますか?
福嶋:たくさんいますよ。
稲葉:この大学は個性的な先生がいっぱいいますよね。特に実習の先生の場合は直接担当してもらえるので、強く印象に残っています。できないことがあっても優しくサポートしてくれますし、話しかけやすいと感じています。
笹原:僕が好きなのは岡先生と鳥海先生。あと影山先生は解剖の技術がめちゃくちゃ素晴らしくて尊敬しますね。実習の腕が本当にすごいんです。
福嶋:5年生になって出会ったある先生はすごくよく話してくれて、廊下ですれ違ったときにも挨拶してくれるし、先生とそういう何気ない会話ができるのが嬉しいです。
――先生と学生の距離が近いのが新潟生命歯学部の特徴ですよね。
稲葉:「サポーター制度」というのがあって、大学院を卒業したばかりの若手の先生が担当についてくれて、定期的に面談をしたりして相談にのってくれるんです。
――「最近どう?」みたいな?
稲葉:そうです、そうです。
――それはとても頼もしいですね。
福嶋悠斗さん|日本歯科大学新潟生命歯学部 6年(インタビュー時:5年)|山形県出身(酒田南高等学校)|硬式野球部所属
「4人のあいだでは、矯正とインプラントが人気!」
――6年間の学びのひとつのゴールとして「国家試験」があります。プレッシャーは感じますか?
福嶋:5年生の終わりになると、もう新しい知識っていうのはほとんどなくて、今まで習ったことを忘れないようにすることが大事になります。それができるかできないかだと思っています。周囲のみんなも受験モードになってきて、その意味では「やらなくちゃ」というプレッシャーは感じますね。
稲葉:私も授業中に国家試験の問題をよく出されて、かんたんな問題は解けるんですけど、ちょっと説明の長い臨床的な問題になると「あーあ」ってなります(笑)。でも勉強すればなんとかなる、っていう手応えはあります。
――卒業後についても考えはじめると思うのですが、皆さんはどんな分野に進みたいですか?
稲葉:私は「矯正実習」が楽しいので、矯正歯科の道に進むのもいいなと思っています。
笹原:僕は父がインプラントを中心にやっているので、僕もインプラントをしっかり学んで修業を積んで、ゆくゆくは地元に戻って父の歯科医院を継ぎたいと考えています。
稲葉:私はどちらかというと都会で仕事をしたいと思っています。東京とか大阪とか。
福嶋:僕もインプラントや矯正をやりたいと思っています。専門医になるには、卒業してから研修医の期間を含めて6年くらいかかるかな。
――1年生の参宮さんはまだどの分野に進みたいというのは……。
参宮:まだですね(笑)。でも私も矯正は興味があります。
――矯正、人気ですね(笑)。そういえば皆さんはクラブ活動もやっていますよね?
参宮:スキー部の合宿で、体力づくりのために軽井沢へ2泊3日で行ったんですけど、すごく充実していました。私はラグビー部のマネージャーもやっていて、今、大会前なので毎週部活があるんですけど、本格的な練習がはじまって、ボール拾いとかやることが増えてきて楽しいです。
稲葉:私は父の趣味で家にたくさんギターがあって。それでバンドを組んで浜浦祭にも出ました。
――クラブ活動はやってよかった?
参宮:先輩とのつながりができるので、やっていてよかったです。
――ところで参宮さん以外はみんな県外の出身なんですよね。新潟でのひとり暮らしはどうですか?
福嶋:最初は不安だったんですけど、自由に過ごせるし、新潟はやっぱり暮らしやすいです。最近は友達と旅行に行くのが楽しいですね。東北を車でぐるっと回ったり。新潟はいろんなところに行きやすい場所だと思います。
笹原:僕は北海道の山に囲まれたところで育ったんです。そこでは風があまりなくて、雪が静かに降るんですよ。でも新潟の冬はけっこう強い風が吹くので、それは困りました(笑)
参宮:新潟はラーメンが美味しいですよね。
福嶋:新潟の食べものは全部美味しいよ。あと、僕は試験とか何もないときの飲み会が楽しいです。同期の友達と何人かで飲みに行って、学校の話題で盛り上がります。
――お昼は皆さん、どうしていますか?
福嶋:大学の近くの中華料理屋さんとかラーメン屋さんに行くことがあります。
笹原:僕もよくラーメン屋さんは行きます。でも、ほぼ毎日学食ですね。
参宮:私も学食が多いです。安いし、美味しいし。
稲葉:学食もたまに行きますけど、私はお弁当ですね。自分で作るほうが安上がりですし。
参宮愛莉さん|日本歯科大学新潟生命歯学部 2年(インタビュー時:1年)|新潟県出身(新潟明訓高等学校)|スキー部/ラグビー部所属
「先生、先輩、景観、国試対策……みんなが思う新潟生命歯学部のいいところ」
――この大学のいいところ、好きなところを教えてください。
福嶋:秋になると大学の正面の紅葉がめっちゃ綺麗です。晴れた日はすごくいいよね。
笹原:僕は、国家試験に向けた対策をしっかりやってくれるところが気に入っています。定期テストもちゃんと力を入れられるようになっているし、カリキュラムを着実にこなしていけば、国家試験もそれほど気負わなくていいんじゃないかと思います。 稲葉:私は先生たちのことですね。いい意味でアメとムチがあって、厳しいところも優しいところもあるので、自分にとってもメリハリをつけて勉強できていいなと思っています。叱られることもあるけど、上手にできたらすごく褒めてもらえるし、本当に学生のことを思って指導してくれているんだなあって実感します。
福嶋:みんな、あたたかいんですよ。先生も忙しくて時間がないはずなのに、「ここをもう少し変えた方がいい」とか親身になって教えてくれるし。
参宮:先生が優しいのもそうなんですけど、先輩も優しいですよ。「2年生、3年生になったらこういうことが大変だから、今はこれをしておいた方がいい」って本当にいろいろ教えてくれます。
笹原康生さん|日本歯科大学新潟生命歯学部 3年(インタビュー時:2年)|北海道出身(帯広柏葉高等学校)|テニス部/剣道部所属
「なりたいのは、人間的に魅力のある歯医者さん」
――「いい歯医者さん」と聞いて、皆さんはどんな歯医者さんを思い浮かべますか? ひとりひとりにとっての「理想の歯科医師像」を教えてください。
福嶋:僕は、専門分野での自分の武器を持ちながらも、しっかり一般の歯科診療もできる歯医者さんになりたいです。
稲葉:私の場合は、ただ「近所だから通院している」とかそういう理由じゃなくて、「この先生がいいから来ている」っていう理由で選ばれるような歯科医師になりたいです。なので勉強だけじゃなくて人間的なところもこの大学で学べたらなって思います。
笹原:僕は知識のある歯医者さんになりたいです。例えば「むし歯になるからこういうことをしちゃだめだよ」とただ言うんじゃなくて、「むし歯になると何が起こるのか」「その結果どんなことになるのか」そういう知らないことを患者さんに細かく伝えてあげられるようになりたいと思っています。
参宮:私はまだ漠然としているんですけど……やっぱり患者さんに寄り添える歯医者さんになりたいです。私がしてあげたほうがいいと思う治療と、患者さんがしたい治療が合わないこともあると思うんです。でもそういうとき、できるだけ患者さんに寄り添って、自分の持っている知識で「こうしたほうがいいよ」とか、丁寧に教えてあげられる優しい歯医者さんになりたいです。
――病院実習って、患者さんが喜ぶ顔を見られたり、感謝されたりもするんですか?
福嶋:はい、ありますよ。すごく嬉しいですよね。
「本気で歯科医師になる! その覚悟を持って入学してほしい」
――これから歯科の道を志す高校生にアドバイスや伝えたいことはありますか?
笹原:とりあえず、今やっている高校の勉強はしっかりやっておいてください。大学に入ってすぐの1年生の授業は高校で学んだことの復習やプラスアルファの部分が多いので。あと、「どうして自分は歯医者さんになりたいのか」とか、「どんな歯医者さんになりたいか」の目標を、なんとなくでも考えていた方がいいと思います。勉強をしていくうちに、つまずいたり、くじけそうになったとき、目標があると頑張れるのかな、と。
稲葉:そうですよね。私も3年間大学に通って、生半可な気持ちで歯科医師を目指してはいけないと思うようになりました。それなりにやる気や覚悟を持っていないと、心が折れちゃうことがあるかもしれません。だから、本気で「歯科医師になる」っていう気持ちを持って入学してほしいです。
参宮:私は学習習慣のことですかね。私自身が、あんまり学習習慣がついていないまま入学して困ったタイプなので(笑)。今ならまだ、普段から勉強する習慣を身につけるのに間に合うと思うんです。
――最後に最年長の福嶋さん、ひとことお願いします。
福嶋:そうですね……、勉強は大変なことがあるけど、先輩や先生は親身になってくれるし助けてくれるよ! って言いたいですね。僕は。
――励みになりますね。今日は放課後の貴重な時間にお集まりいただきありがとうございました。皆さん、日々の勉強、頑張ってください!
(※インタビュー収録:2023年12月/インタビュー中の学年や各種情報・所属は収録当時のものです)