新潟短期大学 学生クロストーク 特別編

歯科衛生士を目指す
短大生のREAL VOICE !!

歯科の学び|2024.07.23

「歯科衛生士」になるために必要な国家資格。その受験資格を得るためには、短期大学などの養成学校で3年以上歯科の教育を受けなければいけません。そこでは、座学や技術を学ぶための実習、実際の医療現場での実習など、たくさんのことを学びます。「短大での3年間の学びってどんなことをするんだろう?」「短大ってどんな雰囲気なんだろう?」と気になる人も多いはずです。そこで今回は、日本歯科大学新潟短期大学で学ぶ4人の学生さんに、学校生活のこと、勉強のこと、将来のこと、先生のこと、いろいろ語り合ってもらいました!

「歯の仕事がしたい」「コンプレックスに悩んでいる人の力になりたい」「歯科衛生士への小さい頃からの憧れ」……入学の理由はさまざまです!

――皆さんはいつ「歯科衛生士になろう」と決めましたか?

宮﨑:私は母が歯科衛生士で、幼稚園のときから母が働いている姿を見て憧れていたんです。
片桐:私が決めたのは高校生のときですね。小さい頃から歯医者さんに行くことが好きでした。あと、人が歯を磨いている音も好きで(笑)、「歯に関わる仕事がしたいな」と思って決めました。この大学は、歴史と伝統があるっていうところの安心感で選びました。
桒原:私はもともと歯並びがあんまりよくなくて、それで悩んでいたんですけど、高校生のとき歯列矯正をはじめたんです。それで歯医者さんに通うようになって、悩みが解消されていく感じが嬉しかったし、感動したんです。私と同じようにコンプレックスに悩んでいる人の力になれたらいいなと思って興味を持ちました。
川邊:私の場合は小さいときから気になる職業がたくさんあって、テーマパークのキャストさんとか保育士さんとかもいいなと思っていて、他の大学のオープンキャンパスにも行ったんです。でもなんか自分の中でしっくりこなくて。それで、やっぱり父は歯科医師だし、母は歯科衛生士だし、歯の仕事ってかっこいいなと小学生のときから感じていたので、歯科衛生士になろうと思って入学しました。

――入学したばかりの頃はやっぱり不安でしたか?

片桐:1年生のとき、コロナ禍で基本的にずっとオンラインだったんです。それで「友達ができるかな」っていうのがいちばん不安でした。あと、新しいことをイチから勉強するから、そこについていけるのかなっていうのも……。
川邊:私はちょうど入学した年がコロナ禍のはじまりで、入学式とかもなくて、9月までずっとオンラインで。最初のテストのときにやっと、みんなと「はじめまして」だったんです。同期の子はひとりも知らないし、受験みたいにガッチガチの雰囲気でしたね。
宮﨑:私の場合は母の母校でもあるので、母から「こんな勉強するよ」ってあらかじめ聞いていたので、不安より楽しみが多かったですね。この大学は「専攻科」があるところにも惹かれました。


川邊 茉子さん|日本歯科大学新潟病院勤務(インタビュー時:専攻科)|新潟市出身(東京学館新潟高校)

――川邊さんは専攻科生ですよね? みんな興味があると思うのですが、今は専攻科でどんな勉強をしていますか?

川邊:今はちょうど、各自の研究の発表会にむけて資料をまとめているところです。研究のテーマはそれぞれ自由に決められて、私は過去の論文などを調べる研究だったんですけど、人によっては機械を使ったり、菌を培養したり、いろいろ楽しんでやっています。

――研究以外に、たしか実習もありますよね?

川邊:3年間勉強を積み上げた上での実習なので、知識もさらに深まるし、今度は学生に教える立場にもなります。
片桐:私、国家試験に受かれば来年は専攻科に行きます。
川邊:えっ、そうなの!? めっちゃ楽しいよ!

――国家試験については、1年生や2年生の段階では、まだそれほど実感がわかない感じでしょうか?

桒原:そうですね。でももうすぐ総合試験があるので、それに向けて勉強していると「勉強しなきゃな」と思います。
宮﨑:正直、今はまだ家での勉強はテスト前だけですね。毎月、総合試験にむけての「プレテスト」っていうのがあって、そのためにテスト勉強しています。


宮﨑 楓果さん|歯科衛生学科2年(インタビュー時:1年)|新潟市出身(新潟江南高校)

好きな授業、今いちばん興味がある授業、いろいろ聞いてみました。

――歯科の学びをはじめて、最初に好きになった授業は?

宮﨑:「歯科予防処置演習」ですね。むし歯の原因とか、むし歯を予防するための歯科衛生士の知識と技術を学びます。
桒原:私、その授業を聞いて怖くなって、「歯磨き頑張らなきゃ」って思いました(笑)。あと今、「歯科診療補助演習」で診療の補助について勉強しているんですけど、自分が歯医者さんに行っても、何をされているかってあんまり分からないじゃないですか。それを実際に自分でやってみて、その意味とか、何をされていたか、それが分かるのが楽しいです。

――最初の授業の頃のこと、今もおぼえていますか?

宮﨑:最初の実習は手洗い実習からはじまったんですけど、特別なライトで手を照らすと汚れが見えるんですね。それが、ちゃんと菌がなくなるまで3回か4回くらい手を洗わないといけないんです。普段通りに洗ってきれいになったと思っても、菌がまだまだ残っているんです。それがビックリしましたね。

――今、いちばん興味がある授業は何ですか?

片桐:私は矯正です。今自分が矯正しているからっていうのもあるし、何の器具を使っているかとか、どの段階でどうやって歯を動かすかとか、すごく興味深いです。

――幼稚園実習もあるんですよね?

片桐:3年の秋です。3~4人でグループを作って、先生にアドバイスをもらいながら準備をして、使う道具はみんな自分たちで作って行きます。子どもたちは本当に反応がかわいくて、こちらもテンションが上がります。アンパンマンの格好をして行ったら「アンパンマンだ!」って素直に言ってくれますし(笑)

――具体的にはどんなことをするんですか?

片桐:「おやつを食べた後は歯磨きしようね」とか「仕上げ磨きをしてもらおうね」とか、そういう歯の健康を守るために大切なことを伝えます。年長さんになると大人の歯がはじめて生えてくるので、その磨き方とかですね。
川邊:幼稚園実習に行くときって、グループがランダムなんだよね。だからそれまで話せなかった子とも仲良くなれるし、どの年齢の子たちを担当するかとか、何のキャラクターをやるかとか、「これは私が買いに行くね」とか、みんなで協力しあえるから楽しいし、やりがいがあるんです。


片桐 千優さん|専攻科(インタビュー時:3年)|新潟市出身(新潟中央高校)

「先生と先輩の距離がすごく近くて、雰囲気のよさを感じました!」

――そういえば皆さん、入学前にオープンキャンパスに参加しましたか? 大学の環境を実際に見てどう思いましたか?

宮﨑:設備が揃っていてユニットもいっぱいあるし、びっくりしました。私のときは体験で歯の型採りをしましたね。
川邊:私は別の学校のオープンキャンパスも見に行ったんですけど、ここは雰囲気がすっごくよくて。「なんでこんなに明るくて楽しそうなの?」っていうぐらい。この大学の明るい感じが自分に合っていると思って、「絶対ここ」って決めました。

――専攻科生になると、オープンキャンパスで高校生たちにアドバイスをする側になるんですよね?

川邊:楽しいですよ。この大学は先生も優しいし、意地悪な子はいないし、専攻科生になって各学年の実習にも出ていますけど、本当にみんないい子ばかりだなって思います。だから高校生にも本当にウェルカムな気持ちを伝えています。

――先生の話が出ましたが、先生と学生の関係性は?

片桐:私、進級がちょっと危なくなったときがあって、そのとき先生が「一緒に勉強しようよ」って言ってくれたんです。放課後、本当に毎日のようにマンツーマンで勉強に付き合ってくれて。それがきっかけで勉強の習慣を身につけることができたので、本当に助かりました。
桒原:私はオープンキャンパスに参加したときから、先生と学生の距離の近さは感じていました。先生と先輩たちがすごく楽しそうに話していて、「本当に雰囲気がいいんだなあ」と思いました。

――友達とも楽しく過ごしていますか?

桒原:入学してひとり暮らしをはじめて、でも実家が長岡なので淋しかったらいつでも帰れると思っていたんですけど、もう今は家が近い友達もいて、ひとり暮らしに慣れましたね。毎日が楽しいです。
宮﨑:私、「学生交流会」がすごく楽しかったです。他の学年の皆さんと一緒に体育館でドッジボール大会をやって。
片桐:本当? 私、実行委員会だったから、そう言ってもらえてよかった!
桒原:学生交流会も楽しかったけど、私の場合は病院実習がはじまる前まで入っていたダンス部がすごくよかったです。それまでは学部(新潟生命歯学部)の方と関わることがなかったんですけど、浜浦祭(毎年行われる文化祭)の練習ですごく仲良くなって、当日もすごい盛り上がって。クラブ活動はとてもいい思い出です。


桒原 結女さん|歯科衛生学科3年(インタビュー時:2年)|長岡市出身(長岡向陵高校)

「心の面からも患者さんの健康を支えられる、そんな歯科衛生士になりたい!」

――これから入学してくる新入生に、ぜひアドバイスを。

川邊:そうですね、勉強のことは入学前から不安に思わなくていいよっていうことと、歯科衛生士はすごくやり甲斐を感じられる職業だから、「人を笑顔にしたい」とか「人の役に立ちたい」って人にぜひすすめたいです。
宮﨑:高校で習った「生物」とかは、けっこう高校の勉強の知識をいかせますよね。私も、歯科衛生士はとてもやり甲斐があると思います。地域の人たちの歯の健康を守ることで社会に貢献できますし、ときには大変だと感じることもあるかもしれないけど、頑張ってほしいと思います。
桒原:確かに勉強が大変なときもあるけど、「勉強した知識を実習でいかせた」とか、逆に「実習をしたから問題が解けた」とか、そういうことがあるとすごく嬉しいよね。

――最後に、「こんな歯科衛生士になりたい」という夢があったら教えてください。

川邊:私、病院(新潟病院)に憧れの歯科衛生士さんがいるんです。患者さんから人生相談をされるくらい信頼されているんですよ。私もその人みたいに、ただ業務をこなすだけじゃなくて、患者さんに優しく親身に接して、人生相談をしてもらえるような存在になりたいです。
片桐:私も歯だけのことじゃなくて、心の面からも健康を支えられる歯科衛生士になりたいです。
桒原:私も同じです。 宮﨑:治療をすることで、患者さんの不安を取り除いたり、患者さんを笑顔にできることが、この仕事のいちばんのやり甲斐なのかなって思いますよね。

――専攻科生の川邊さんはもうすぐ就職?

川邊:そうです、もう決まっています。この大学の病院に就職するんですよ。
桒原:え、じゃあ実習のとき会えますね。
川邊:うん、みんな会えるよ!

(※インタビュー収録:2023年12月/インタビュー中の学年や各種情報・所属は収録当時のものです)