ARTICLE NUM:024
歯科衛生士/富岡 野乃花さん
憧れの歯科衛生士さんを目指して、
今日も笑顔で患者さんを出迎える。
——富岡さんは1年目の歯科衛生士さんですよね。
富岡さん(以下T):はい、新卒でこの春入りました。
——こちらのクリニックに就職した決め手はなんだったんでしょうか。
T:見学に来たときに「歯科医院じゃないみたいだな」って思いました。カフェみたいな外観で、働いている方も明るくて、雰囲気がいいな、ここで働きたいなって思いました。
——実際に働いてみて、職場の雰囲気はいかがですか?
T:スタッフの皆さんがすごく元気に話しかけてくださいますし、仕事のことだけじゃなく、休みの日のこととか、プライベートの話もできる関係が嬉しいです。同期とも仲がよくて、この前も仕事終わりにみんなでご飯を食べに行きました。
——とても居心地がよさそうですね。
T:はい、すごく働きやすいと思います。
「幼い頃から憧れの歯科衛生士さんがいたんです。」
——そもそも富岡さんが歯科衛生士になりたいと思ったのはいつですか?
T:高校2年生のときです。幼い頃から歯科医院に通っていて、医院の人たちから「ののちゃん」って呼ばれるくらい親しくしてもらっていたんです。その中に特に仲のいい歯科衛生士さんがいて、悩みを打ち明けられるほど親しくなって、「私も歯科衛生士になってみたいな」ってその人に憧れて、この仕事を目指すようになりました。
——進学先はどうやって選びましたか?
T:日本歯科大学新潟短期大学を選んだのは、病院が併設されていて、実習がキャンパス内でできちゃうところがいいなって思ったからです。
——短大時代はひとり暮らしをされていたんですよね?
T:地元が糸魚川で、ここからはめちゃめちゃ遠いんです。新型コロナウイルスの影響で1年生のときはオンライン授業だったので、友達がぜんぜんできなかったんです。最初はすごく寂しくって、ホームシックになっていました。でも2年目からは学校に通えるようになって、友達も増えていきました。だんだん友達と遊ぶことが多くなって、ひとり暮らしにも慣れて、気づいたら学生生活を満喫していました(笑)
「大切にしているのは、患者さんが気軽に話しかけられる環境づくり。」
——富岡さんの今のお仕事の内容を詳しく教えてください。
T:主な仕事はドクター(歯科医師)のアシストです。準備をして、患者さんをお通しして、片付けまで。ときには歯の型取りやクリーニングもしています。
——今は補助的なお仕事が多いんですね。
T:2年目からは歯科衛生士としての研修がはじまるので、治療の流れなどをしっかり教わって、それから実際の患者さんの治療にもっと参加するようになります。
——患者さんと接するときに大切にしていることはありますか?
T:常に「患者さんの立場になること」を心がけています。緊張して来院される方が多いので、笑顔でお出迎えをしたり、何気ない会話をしたりして、患者さんが気軽に話しかけられる環境をつくれるように気をつけています。
——学校での学びと実際の現場で、違いを感じることはありましたか?
T:使っている道具が違うことですね。それで最初は戸惑いました。でも治療の流れは同じなので、ちゃんと勉強してきてよかったなと思います。
——お休みの日はどんなふうに過ごしていますか?
T:家でだらだらする日もあれば、友達と外に遊びに行く日もあります。仕事がある日はいつも6時に起きるんですけど、休みの日は寝られるだけ寝ようと思って、いつもアラームをかけないんです。でも、必ず6時に起きてしまいます(笑)
「嬉しい経験や成長を通じて、自分を知ることができる。」
——富岡さんはこの先、どんな歯科衛生士を目指したいですか?
T:緊張して来られる患者さんに私から積極的に話しかけたり、患者さんからも話しかけてもらえるような雰囲気を作ったりして、何気ない会話を広げられる、コミュニケーションがとりやすい歯科衛生士になりたいです。
——ちなみに職場の先輩の中にも、「こんなふうになりたいな」と憧れる歯科衛生士さんはいますか?
T:はい、います。いつも元気がよくて、楽しそうに仕事をしているんですよ。患者さんとの会話も弾んでいて、「いいな、私もそうなりたいな」って思いながら見ています。
——逆に、富岡さんから後輩へ、つまり今この記事を読んで歯科衛生士に憧れている人たちに、伝えたいことがあればお願いします。
T:歯科衛生士は国家資格なので、取得することでその後の人生でいろんな意味で有利になると思います。歯科検診の義務化とか、今後、歯科衛生士に求められることは増えていくと思うので、「人の役に立ちたい」という人にはとても向いているお仕事だと思います。ただ、歯科衛生士になるまでは、挫折とか不安、苦労も多いと思います。私もそうでした。でもそのぶん、嬉しいことがあったり、苦労をするたびに新しくできることが増えたりして、自分自身を知ることができるんです。
——大変なときもあるけれど、喜びや成長の実感もある、ということですね。
T:あと、同期はともに戦う仲間というか、歯科衛生士になるための勉強をしているあいだ、お互いに助け合える仲間なんです。よく高校生活が終わると、「青春が終わった」みたいに思ったりするじゃないですか。でも、高校を卒業してからの短大時代もまだまだ青春が続いていくので、歯科衛生士を目指してこれから勉強をする高校生には、そのことも楽しみにしていてほしいなと思います。
——なるほど、きっとすごく楽しい短大時代を過ごされたんですね。今日は貴重なお話をありがとうございました!
DR+DH+DT WORK STYLE
いいじま歯科クリニック
富岡 野乃花(Nonoka TOMIOKA)
2024年 日本歯科大学新潟短期大学卒業。患者さんのことを思いやり、笑顔を心がけながら診療に携わっている。
インタビュー収録:2024年8月