現役歯科衛生士 × 在学生によるトークセッション

憧れの歯科衛生士に聞いてみた!
歯科の学びの、大切なこと。

歯科の学び|2025.11.26

憧れの歯科衛生士さんに聞いてみた、「ハノシゴト」のこと。

歯科衛生士になるために勉強をしている学生さんにとって、先輩の歯科衛生士の現場の声はとても貴重なものですよね。今回の『ハノシゴト』では、歯科衛生士を目指して日本歯科大学新潟短期大学に在学中の学生・外山世莉奈さんが、子どもの頃からの憧れの存在である歯科衛生士・樋口望さんと対談! 実際の歯科医療現場で活躍するプロフェッショナルに、勉強のやり方、歯科衛生士としてのあり方など、いろいろなことを聞きました!

――今日は「しまだ歯科」で歯科衛生士をされている樋口さんと、日本歯科大学新潟短期大学の外山さんにお話を聞きます。外山さんは樋口さんとの出会いがきっかけで歯科衛生士を目指しているということですが、まず、おふたりの出会いから教えてください。

樋口さん:外山さんが「しまだ歯科」に通いはじめたのは、小学生くらいだっけ?

外山さん:はい、小学校4年生のときでした。それからずっと樋口さんに診ていただいていて。私、中学校のときに「医療系の仕事を目指そう」と思って、看護師か歯科衛生士かで迷っていたんですけど、そのとき樋口さんの顔がパッと思い浮かんだんです。それで歯科衛生士を目指すことにしました。

――歯科衛生士を目指すことは、樋口さんに伝えましたか?

外山さん:樋口さんには高校生のときに伝えました。それから、この大学でやっている「ハノシゴトフェスティバル」っていうイベントに行ったりもして、歯科衛生士になりたいって気持ちを強くしました。

――「歯科衛生士になりたい」と言われて、樋口さんはどう感じましたか?

樋口さん:言われたときは、すごく嬉しかったんですよ。歯科衛生士の仕事を見て、憧れてくれる子がいるんだって。歯科衛生士を目指す子がいたら、どんどん背中を押してあげたいですね。


歯科衛生士:樋口 望さん|しまだ歯科勤務

「歯科衛生士の仕事は全部好き。私には天職だなって思います」

――樋口さんは、歯科衛生士として18年目ということですが、今のお仕事の内容を教えてください。

樋口さん:歯科衛生士の主な仕事とされている「診療補助」「保健指導」「予防処置」の全般をさせてもらっています。どの仕事が好きって聞かれたら迷うくらい、全部好きな仕事です。

外山さん:私はそんな樋口さんの普段のお仕事の様子や姿勢を見て、歯科衛生士になりたいって思いました。そもそも、樋口さんが歯科衛生士を目指したきっかけが知りたいです。

樋口さん:私の場合、理由は結構単純なの。国家資格で、しっかり休みが取れて、安定しているから(笑)。でも、いざ働いてみたら「私には天職だな」って思うくらい、この仕事が好きになったんです。

外山さん:やりがいを感じるのは、どんなときですか?

樋口さん:やりがいかぁ……。たくさんあるけど、外山さんみたいに歯科衛生士を目指してくれる子がいると「これまでやってきて良かった」って本当に思いますね。あとは、やりがいというのとは少し違うかもしれないけれど、定期検診で毎月来てくれる患者さんといろんなお話ができるのが、この仕事のいちばんの楽しみかな。

外山さん:私もいろんなお話をさせてもらいました。樋口さんが普段のお仕事で大事にしていること、心がけていることは何ですか?

樋口さん:患者さんと接するときは常にマスクをしているから、顔の表情がわかりにくいときがあって。でも、ちゃんと表情を見てわかってもらえるように、患者さんとコミュニケーションをとるときは、自分の声色とか、目が笑っているかどうかとかは、特に意識しているかな。



学生:外山世莉奈さん|日本歯科大学新潟短期大学2年(インタビュー時)

樋口さんの学生時代と「学びのコツ」を、教えてください。

――樋口さんも外山さんと同じく、日本歯科大学新潟短期大学で学生生活を過ごされました。その中で印象に残っていることはありますか?

樋口さん:実習に出たときが、いちばん楽しかったですね。座学で習った知識が実際の現場でやることと紐づけられていくのが、すごく面白かったです。

外山さん:今、私はちょうど実習がはじまったタイミングなんですが、何かやっておいたほうがいいことはありますか?

樋口さん:術式だけはちゃんと頭に入れておくといいよ。現場に入ったとき、次に何をするのか、先生に何を渡せばいいのかを把握していないと、何もできなくなっちゃうからね。

外山さん:不安だけど、頑張ります。私は今、放射線科で実習をしているんですが、樋口さんはどの科の実習がいちばん楽しかったか、気になります。

樋口さん:私の場合は、総合診療科かな。いろんな治療があるからね。今も実習でやっているかはわからないんだけど、「根管治療」の補助をするとき、先生のタイミングに合わせて使う道具を上手に渡せたときはすごく嬉しかった。外山さんは、どの科の実習が楽しみ?

外山さん:私は将来、小児歯科で働きたいので、小児矯正の実習が楽しみです。実習のとき、どんなことに気をつけたらいいですか?

樋口さん:子どもに対して、上から目線で話さないことかな。私たちも普段、対等に接していると思うんだけど、子どもは敏感だから、ちゃんと同じ目線で話さないと心を開いてくれないの。それを意識して、実習頑張って!

「患者さんときちんとコミュニケーションをとりながら、診療ができる歯科衛生士になりたい」

――実習も大切ですが、学生時代は試験勉強や普段の勉強もとても大事かと思います。

外山さん:国家試験に向けて、毎月プレテストを受けているんです。でも勉強をしていて、何から手をつければいいかわからなくなることもあって。そういうとき、どうしたらいいですか?

樋口さん:さっき話したことと同じように、座学と実習でやっていることを結びつけながら勉強を進めるといいかもね。座学で学んだことを実践するのが実習だから。「あの授業で習ったのはこれなんだ」って考えながら取り組んでみるといいかも。

外山さん:意識してみます! あと、就職活動のことも教えてほしいです。樋口さんみたいに、歯科衛生士としてやりがいを持って楽しく働ける医院の選び方ってありますか?

樋口さん:私の場合は、実際にその医院に行ってみて、院長と話してフィーリングが合うなって思ったから「しまだ歯科」を選んだの。人と接する職場だから、自分と合うかはどうかは、大事にしたほうがいいかもしれないよ。

――外山さんは将来、どんな歯科衛生士になりたいと思っていますか?

外山さん:私は樋口さんみたいに、いろんな患者さんと楽しくコミュニケーションをとりながら治療のできる歯科衛生士になりたいです。

樋口さん:コミュニケーションは本当に大事。でも実習で現場に来てくれる学生さんの中には、なかなか私たちとうまくコミュニケーションが取れないっていう子もいて。そういう学生さんは、患者さんに応対するときも同じように躓いてしまうことがあると思うの。まずは目の前の相手との会話を大切にしてほしいな。

――ところで、樋口さんにも「理想とする歯科衛生士像」はありますか?

樋口さん:私は心のあたたかい人が、いい歯科衛生士なのかなと思っています。あとは私たちが頑張ることで、外山さんのように、若い子が歯科衛生士を目指すきっかけをもっとつくれるようにしていきたいです。歯科衛生士っていう職業に憧れを持ってくれたらなって。

――最後に、今「歯科衛生士になりたい!」と思って頑張っている後輩たちにアドバイスをお願いします。

樋口さん:実際に歯科衛生士として働きはじめたら、コミュニケーションはもちろん、技術面もしっかり努力してもらいたいと思います。特に「学ぶ姿勢」ですね。現場の先輩たちに追いつくには、先輩のことを見て学んで、経験を積んでいかなきゃなので。まずは積極的に質問して、先輩の仕事から学ぶ姿勢を大切にしてほしいです。

――お二人とも、今日は貴重なお時間をありがとうございました。


(※インタビュー収録:2025年10月/インタビュー中の所属等は収録当時のものです)