新潟生命歯学部 TEACHER’S TALK!!
3人の先生と考える、
歯科の学びの今とこれから。
歯科を知る LECTURE
誰だって自分の好きな、美味しいものを食べたいですよね。人間は、口からものを食べることで栄養を身体の中に取り込み、生きています。口の中に筋肉やうるおいはもちろん、健康な歯がないと、美味しい食事を楽しむことはできません。歯は食べ物を噛みくだき、歯ごたえや食感を脳に伝えています。もし口の中に歯が1本もなかったら……どんな食事になるか、ちょっと想像してみてください。
歯の役割は、食べることだけではありません。歯は言葉の発音も助けます。友達や家族、いろんな人と会話を楽しめるのは、歯がきちんと揃っていて、ハッキリと発音できるおかげです。また、顔のかたちを整え、喜怒哀楽の表情を作るのも歯の隠れた役割です。このように歯というのは、人間が健康的な生活を前提に人生を楽しく過ごすために、必要不可欠なものなのです。
「こんなにたくさんあるんだから、歯の1本くらいなくなっても……」なんて思ったことはありませんか? 歯はたった1本なくなっただけでも、正常な働きができなくなります。例えば奥歯を1本を失うと、食べ物を噛みくだく能力が約40%も低下し、胃や腸に負担がかかって栄養の吸収が悪くなります。また、歯を失うと噛み合わせが悪くなり、歯並びや顔の輪郭まで変わることもあります。