歯科で使われている道具 2
もっと知りたい!歯科のプロアイテム。
これが実際に使っている歯科の道具だ!
プロの仕事に欠かせないのが、プロの道具。以前の記事「歯科で使われている道具 1」に引き続き、今回も歯科のプロフェッショナルが治療現場で使用している様々なアイテムを、たっぷり30点以上ご紹介します!
■ 訪問診療で主に使う道具
1.⾎圧計……血圧を測定する機器で、治療中の血圧の異常を発見することができる。
2.パルスオキシメータ……血液中の酸素飽和度をはかる機器で、呼吸により体に酸素が十分とりこめているかどうかの目安となる。
3.⽣体モニタ……歯科診療中に患者さんの生体情報をチェックする機器で、生理的現象の異常を早期に知ることができる。
4.ポータブル X 線装置……移動型X線撮影装置のことで、訪問先や手術室、ベッドサイドでX線撮影をすることができる。
5.ポータブルユニット……歯科医院の診療台についている歯を削る器具や水を吸う道具が、持ち運びできるようになった器械で、歯科診療、口腔ケアなどが診療室と同じように訪問診療で行える。左から①バキューム(水を吸う器具)、②タービン(歯を削る器具)、③超音波スケーラー(超音波で汚れを落とす器具)、④スリーウェイシリンジ(風や水を出す器具)
6.スポンジブラシ……お口の中の粘膜の拭き取りに使う道具。寝たきりで歯ブラシでは十分にお口の中をキレイにすることができない場合に使われる。
7.舌圧計……舌の力を測る道具。これにより、食べたり飲んだりというお口の機能の状態がわかります。
■ 歯科治療で主に使う道具
8.白衣(スクラブ)……歯科医師・歯科衛生士のユニホーム。
9.ガウン・グローブ・マスク・フェイスシールド・キャップ……感染しない、感染させない清潔な治療をするための装備。
10.歯科用チェアーユニット……歯科治療で使う治療椅子で、様々な装置が付いている。
11.口腔外バキューム……治療中に飛び散る水や唾液、金属の破片そして治療中に発生する臭いを口の外で吸い込む装置。
12.バキューム……お口の中に溜まった唾液やお水を吸引する道具。
13.拡大鏡(マイクロスコープ)……より細かな治療をおこなうための道具。
14.電気メス……歯ぐきの切開、止血などに使う道具。
15.浸潤麻酔器(カートリッジシリンジ)・電動注射器……歯科治療に際して痛みを取り除く際に用いる注射器で、電動のもの(上段)と手動のもの(下段)がある。
16.ラバーダム防湿一式(クランプ、シート、フレーム、パンチ)……歯の根の治療をする時に使用する。歯にゴムのマスクをかけて、唾液が治療中の歯に触れないようにする。
17.エンドドンティックメーター……歯の根の治療をする際、根の長さを図る道具。
18.リーマー、ファイル……歯の根を治療する際に使うハリのような道具で25㎜前後の長さがある。
19.プライヤー……入れ歯の調整や矯正治療の時に使う道具。ワイヤーを曲げたり、切ったり、細かな物を持ったりと目的に応じて使い分ける。
20.コンタクトゲージ……歯と歯の間に入れて、隙間の程度を検査する道具。緑(0.3mm)<青(0.5mm)<黄(1.0mm)の順で器具の厚みが厚くなっていて、青が丁度良い隙間になる。
21.アルジネート印象材、ラバーボール、アルギンスパチュラ……お口の型を取る時に使う道具。ボールの中に粉とお水を入れて、混ぜ合わせる。
■ 予防処置に主に使用する道具
22.フッ化物・トレー……歯に塗って虫歯になりにくくする薬。トレーを使うことで一度にたくさんの歯に薬を塗ることができる。
23.シーラント……虫歯になりやすい奥歯の溝をふさぐ材料。溝をふさぐことで虫歯を予防する。
24.エアフロー……歯面清掃を行うための装置で、細かなパウダーをジェット噴射で吹き付けることでこびりついた汚れを取ることができる。
25.エアスケーラー……歯石をとるための道具。たくさんの歯石を短時間で取り除くことができる。水が出るため、取り除いた歯石を洗い流しながら操作できる。
■ 歯科技工士の道具
26.CAD/CAM、3Dプリンター……CADとはコンピューターによる設計、CAMはコンピューターによる製造という意味で、計測装置、設計装置、加工装置の3つから構成されている。歯の被せ物や詰め物などをこのシステムを用いて設計、作製する。
27.レーズ……完成したものを電動で磨くことができるモーター。
28.サンドブラスター……細かな粒子を吹き付けて金属の表面をザラザラにして、別の材料が接着しやすくする道具。
29.超音波洗浄機……細かな汚れを落とすため、超音波の泡で汚れを取る。
30.ファーネス……金属で作る被せ物など、鋳型を高温で温める道具。
31.鋳造器……金属で作る被せ物など金属を溶かして鋳込む道具。
32.重合器……入れ歯などプラスチックで作る場合、材料を固める道具。
以上、様々な現場で実際に使うプロの道具をご紹介しました。新しい道具との出会いも、学びの楽しみのひとつです! ぜひ歯科を学ぶときは「どんな道具を使うか」「今はどんな新しい道具が開発されているのか」を意識すると、学びがもっと充実すると思いますよ!